
Soup Friends
Soup Friends vol.104/吉川康雄さん
今は、それぞれの環境や状況があると思いますが、外出せずに自分の時間をゆっくりとれる機会があるなら、手持ちのメイク道具を使っていないものも含めて、すべて出して色々試してみて欲しい。毎日のルーティーンの中で無意識にするメイクではなくて、じっくり自分と向き合って、普段できないメイクを楽しむ時間にして欲しいです。
メイクは自分の肌に触れるので、常に変化していく自分を見ていくことでもあります。エイジングも含め、コントロールできない変化だとしても、それに対して自分なりに研究していくこと。自分の今の素材を生かして、受け入れて楽しむこと。そう、メイクが上手になる一番の方法は、楽しむことなんです。例えば、素敵だなって思う誰かがやっているメイクはその人に合っているから。それを真似てもしっくりこなかったりします。他人のスタイルでは自分自身が綺麗になれることなんてないのが普通かもしれません。すべての人は違う姿で生まれてきて、それぞれに違った魅力を持っている。その事実を信じて、自分の魅力を探し続けるプロフェッショナルに自分自身がなって欲しいんです。
日々の生活で、それぞれ悩みを抱えながら生きていて、傷ついたり落ち込んだりすることはあるけれど、許したり励ましたりする、自分で自分を力づけてあげるメイクをしてあげること。優しく厳しく楽しんで、自分に必要なメイクを見つけてください。