商品のひみつ

アートから生まれたスープ「ゴッホの玉葱のスープ」

私たちは自分たちのスープを、ひとつの「作品」だと考えています。ですから、料理として素材にこだわり手間隙をかけることはもちろん、インスピレーションを何から得るのかも、とても大切にしています。「アート」もその一つです。絵に込められたストーリーやアーティストの人生、文化的背景や、芸術的挑戦を丁寧に読み解きスープに込めていきます。
「玉葱の絵を描いたゴッホはどんなスープを食べていたのだろう?」
「ゴッホの玉葱のスープ」はそんな空想から生まれました。



フィンセント・ファン・ゴッホ《皿とタマネギのある静物》1889年クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー©2023CollectionKröller-MüllerMuseum,Otterlo,theNetherlands

ゴッホが描いた玉葱はなぜ芽が出ている?

「ひまわり」で知られるゴッホですが、実は沢山の「玉葱」を描いてきた作家でもあります。ゴッホの苦難に満ちた人生の中でも、晩年の大きな失意と孤独に苦しんだ南仏アルルでの入院を終えた直後に、この「タマネギの皿のある静物」という絵は描かれました。絵の中央に描かれていたのは、「皿から大きく出すほどに芽吹いた玉葱」です。不遇の中でも度々描かれてきたこの「玉葱」は、ゴッホにとって絵を描けることの喜び、力強い生命の象徴、生きる希望のモチーフだったと言えるかもしれません。

例えばパンのちぎり方にも思いを込める

「この玉葱でゴッホはどんなスープを食べていたのだろう?」そんな想像がこのスープのはじまりです。その時代の食文化の背景や、ゴッホがどんな生活をしていたのか、どんな性格だったのかを読み解き、想像しながらスープはつくられました。例えば、具材であるパンも当時の素朴さを残すために、一つひとつ手でちぎって加える事もこだわりのひとつです。

生命を凝縮したような玉葱

玉葱は多くの料理で味のベースになるとても大切な食材でもあります。SoupStockTokyoでは品種から切り方まで独自に選びぬき、それを焦がさずじっくりカラメル化するまで炒めています。とても手間がかかりますが、自然の甘みが凝縮された味はこれでしか出すことができません。「ゴッホの玉葱のスープ」は、この生命を凝縮したとも言える飴色玉葱を味わえるスープにすることにしました。エネルギー溢れるゴッホの生き様と、ゴッホの愛した南仏の慎ましい農村の姿が浮かび上がってくるような一杯になりました。

●ゴッホの玉葱のスープ
じっくり炒めた玉葱を使い、パンを加えてとろみをつけました。ゴッホが描いた絵画をイメージした、オニオングラタン風のスープです。

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