あけましておめでとうございます。
私は神戸の山と海に囲まれた、
町工場が立ち並ぶ下町で育ちました。
幼いころ、両親は小さな中華料理店を営んでおり、
お昼時になると、たくさんの常連様が店を訪れ、
電話が鳴れば出前にも繰り出し、夜になると、
瓶ビールとつまみを一杯、帰宅前に寄っていく
お客様がいたりと、近くで働いている方の胃袋を
満たすため、店は活気で溢れていました。
中華鍋を勢いよく振る父に、出来上がった料理を
手際よくお客様に届ける母。
「ごちそうさん!」
と、笑顔で手を振り帰っていくお客様を見るたびに、
なんだか誇らしく、今の自分が飲食業に携わって
いるのも、少なからず、両親の働く姿を
見て育ってきたことが影響しているに違いありません。
お客様にとって来た時よりも帰る時に、
少しでも心がぽっと温かくなっているように。
両親が大切にしていた想いは、
変わらず今の私の想いでもあります。
お客様の身近な存在として、生活に彩りを
与えられるような、そんな店になれるよう
精進してまいります。
皆さまにとって、
2019年が素晴らしい1年になりますように。
本年もどうぞよろしく願いいたします。