
- 産前産後ケアプログラム
一般社団法人 全国産前産後バースケアラー協会さま
- 日本の産後うつをゼロに。女性の一生を支える「バースケアラー」とは
- 食べることが産後うつ予防の第一歩。忙しい日々に「馴染みのある味」がお母さんを支える
- メッセージカードがコミュニケーションツールとなり、信頼につながっている
- うれしかった記憶、おいしかった記憶が時間を超えて自分を鼓舞してくれる
日本の産後うつをゼロに。女性の一生を支える「バースケアラー」とは
理事 中根絵理さま:
出産された方の約24%が産後うつになると言われ、産後うつで亡くなる方や、うつにより虐待も増えている現状です。
しかし、産後うつはちゃんとしたサポートを受ければほとんどの方が予防ができると言われています。予防することがお母さまだけでなく子どもたちのためにもなると思い、「日本の産後うつをゼロにすることを目指して」という理念を掲げ、約5年前に立ち上げ、法人化して約2年経ちます。
主な活動内容として、産後うつ予防のために産前からのケアを提供しています。産前産後ケアを行うことで、マイナートラブルやフレイル(尿もれ・子宮脱・腰痛など)予防できますし、女性の一生を左右すると感じています。
ケアの活動以外にも高校・大学のシンポジウムなどを通じ、妊娠前の若い人たちが自分の身体について理解を深める活動のほか、バースケアラーが増えていくことで支援を受けられる人も増えるということで、バースケアラーの養成講座もやっています。
今では全国に53名のバースケアラーが誕生しています。
資格を取りに来てくださるのは医療従事者の方が多く、ご自身の出産に合わせ、育休中に資格を取りたいという女性が多くいらっしゃるように感じています。
自分の身体をテストケースにしながら学んでいるイメージです。
食べることが産後うつ予防の第一歩。忙しい日々に「馴染みのある味」がお母さんを支える
理事 瀧口小百合さま:実は、協会設立当初から、産前ケアを受けた方への出産祝いとして、自主的にSoup Stock Tokyoのスープをプレゼントしていました。
私たち、ドンピシャ世代なんですよね。Soup Stock Tokyoができた当初から通っていて、独身の時代をともに駆け抜けてきた感覚があります。
中根:その世代がちょうど子どもを産む年齢になって、出産祝いにスープを贈ることは自然な選択だったように思います。
瀧口:産後のお祝いで洋服などはたくさんいただくと思います。しかし産後のお母さんの食事にはフォーカスが当たらず、ご本人も後回しにしがちです。
スープを贈ったら喜ばれるかなと思って友人に贈ったのですが、「馴染みのある味で安心して産後も食べられた」という感想をもらい、それ以来協会でも贈らせていただいています。
中根:産後のお母さんにオンラインで WELL BE CHECK(自覚症状の組み合わせから不足栄養素を判定するLINEツール)をしてもらうと、鉄やマグネシウム、亜鉛が不足し、脳疲労スコアや睡眠スコアも低いことが数値で現れます。
産後うつは鉄不足が大きな原因になります。だから栄養素をバランスよくしっかりとることが大切です。
瀧口:貧血の方は、貧血じゃない方に比べて2倍うつになりやすいんです。授乳や産後の悪露などでは、2L以上血が出ていくと言われています。
じゃあ単純にレバーを食べればいいのかというと、神経回路やホルモンをつくるにはミネラルなども必要。産後は忙しいですが、食べるものも考えなければなりません。
中根:とはいえ産褥期(さんじょくき)は身体も休めなければなりません。
ですが旦那さんはご飯づくりが不慣れだったり、昨今、里帰りしてもご両親が働いていたりと、周りにサポートできる人が少なく、お昼ご飯に困るという声はよく聞きます。産後のお母さんが休む時間が減っているんですね。
スープを冷凍庫に常備しておけば温めて簡単に食べられるため、産後ケアの便利アイテムだと思います。
瀧口:授乳や着替え、おむつ替えの合間でもスープは取り入れやすいですよね。スープはスプーンだけで食べられるし、片手でも食べられる。赤ちゃんを抱きながらでも食べられるのが本当に助かります。
中根:手軽さだけでチョイスすると、炭水化物に偏りがちです。「たんぱく質をとらなきゃ」と思うとハムやチーズになってしまい、おっぱいが詰まったり栄養が偏ってしまう。
産後忙しい中でお肉を調理するのは大変だし、ハードルが高い。
Soup Stock Tokyoのスープはたんぱく質もとれるようになっていますよね。
特に東京参鶏湯(サンゲタン)は温まるし栄養がとれるし、全てのお母さんに常備してほしい。私も里帰り中の実家に送りました。
どのスープも手間隙(てまひま)かけてつくられていて、素材一つ一つにもこだわっています。食べていても栄養価の高さを感じます。
食べることでうつ予防にもなるし、自分で調理しにくい食材が簡単にとれることは魅力です。
産後は忙しく、ホルモンバランスも崩れていて、自分で選択できる状況にない。
おいしいと分かっているものを、安心して食べたいというお母さんが多いことがわかりました。
その点、私たち世代に馴染みの深いSoup Stock Tokyoがぴったりだと結論しました。
メッセージカードがコミュニケーションツールとなり、信頼につながっている
中根:これまで独自で贈っていましたが、今回導入のご相談をさせていただくにあたり、出産祝いのカードが付いているパッケージがあることが大きなポイントでした。
お祝いとして贈れる形があることがすごくうれしかったです。
HPから問い合わせて、そこからご縁をいただき導入しました。
こちらで在庫を抱えず送ってくださるので、作業負担も減って楽になりました。
瀧口:導入してからは、受け取った方から「好きなタイミングでいろいろな味を楽しめてありがたい」「普段選ばないスープも入っていて新鮮だった」「栄養もたっぷりで体の回復につながった」というご感想をいただいています。上のお子さんがスープを気に入って一緒に食べているというお声もあります。
SNSに写真をアップしてくださる方も多く、カードがついていることが特に喜ばれます。
月ごとにお子さんに持たせて写真を撮ったり、思い出の一場面になっているのを感じます。
中根:これが更にコミュニケーションにもなって、信頼関係を育むツールになっています。また、名前が知られた企業さんと取り組みをさせてもらっていることが、協会の信用・信頼につながるので、どんどん周知していきたいと思います。
うれしかった記憶、おいしかった記憶が時間を超えて自分を鼓舞してくれる
瀧口:協会立ち上げ当初から中根さんは「Soup Stock Tokyoさんとお仕事をしたい」と言っていました。5年前から目標にしてきたことが実現して本当にうれしいです。
中根:個人的にSoup Stock Tokyoの創業者、遠山正道さんの著書『スープで、いきます』を学生時代に読んで、私もそこに書かれているように日々実践してきました。
ですので、Soup Stock Tokyoの理念や誕生秘話に惚れ込んでいたんです。
離乳食の無償提供を開始した際にはすごく感激しました。企業として本当に素敵だなと。
何よりスープがすごくおいしいし、いいものなので、もっとたくさんの人に利用してもらいたいという一ファンとしての想いがあります。
感情には時間軸がないので、うれしかった記憶、おいしかった記憶は時を超えて鮮明です。
昔から食べていたあの味を食べることで“あの頃の自分に戻れる”ような感覚にもなります。
仕事をバリバリ頑張っていた自分を思い出し、子育てに不安を抱える自分を励ましてくれるんです。
瀧口:産前産後ケアを受けた方の中には養成講座を受けられて、今後はサポートする側に回る方もいらっしゃいますが、その方も「私もSoup Stock Tokyoを贈りたい」と言ってくださっています。
食べた記憶、ホッとした記憶って循環していくんだなと実感もしています。
Soup Stock Tokyoを贈って、本当によかったなと思っています。