あけましておめでとうございます。
私は、下町のとある町工場で生まれ育ちました。
祖母が工場を経営しており、小学生まで工場の上階で家族と暮らしていました。
工場で働くおじさん達は、優しくてあたたかくて、機械のガチャンガチャンと動く音と、おじさん達の笑い声が響く賑やかな環境で育ちました。
学校から帰ると、いつも家ではなく工場で過ごすほど、私の生活の中で欠かせない場所でした。
私が初めてスープストックトーキョーを利用したのは大学生のときでした。
スープのおいしさに驚いただけでなく、隣に座っていたお子様連れのご家族が、スープを囲んで
幸せそうに食事をしている姿をみて、私が育ってきた工場でのあたたかい生活を思い出しました。
「みんなの日常をあたためられる仕事がしたい」
と思い、スープストックトーキョーで働くことを決意しました。
「私がいつか店長になったら、
私がすくすく育ってきた工場のように、
あたたかくて、
どんな時もお客様の気持ちに寄り添うことのできる店にしよう」
そう決めたことを今でも覚えています。
2019年も、皆さまの日常をあたためられるよう、
一杯一杯大切にスープをよそいたいと思います。
本年もたくさんのお客様にお会いできることを楽しみにしております。