- 宿泊施設
フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルさま
ホテルを拠点に、まだ知らない日本を見つける旅へ
フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクトマーケティング部長・中本さま:フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクトは、2020年10月に岐阜県で1軒目のホテルを開業しました。
そこから2023年10月までの3年間で、北海道から鹿児島まで全国29軒をオープンし、現在運営しています。

ホテルのコンセプトは、「未知なるニッポンをクエストしよう」です。
日本には、ガイドブックには載っていないような魅力的な場所がたくさんあります。
まだ知られていない日本の魅力を見つけに行く、そんな新しい旅のスタイルを提案したいと思っています。
基本的に道の駅の隣にホテルをつくっているのですが、そうすることによって、地域の情報を得やすかったり、地域の方々との接点をより多く持てると考えました。
有名な観光地ではなくても、「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルがあるなら、きっと何かあるだろう」と、私たちのホテルを渡り歩きながら、さまざまな地域に足を運び、魅力を見つけていただきたいですね。

ここ栃木日光は2021年3月に開業しました。
ほかのホテルとは違い、道の駅から車で10〜15分ほど離れていて、日光東照宮などの観光名所や市街地からも少し距離がある、静かな山の中にあるホテルです。
日光という土地柄もあり、海外からのお客さまが非常に多いのも特徴です。
時期によっては7割ほどが海外のお客さまになることもあり、欧米から東南アジア、東アジアまで、さまざまな国と地域からお越しいただいています。
地域へ出てほしい。でも、食事に困ってほしくない
実はホテル内には、あえてレストランを設けていません。
ホテルの中で食事をするのではなく、道の駅や地域のお惣菜屋さん、ローカルなスーパー、地元の方が通うレストランなどへ出かけて、その土地ならではのものを味わっていただきたい。そこで地域の方と交流していただくことも、旅の楽しみのひとつだと思っています。
一方で、食事に困られるお客さまがいらっしゃることは、開業当初からの課題でした。
地域には個人やご家族で経営されているお店も多いので、夜遅くに到着するとお店が閉まっていたり、朝早く出発したくてもお店の開店前だったり。検索サイトでは営業中となっていても、実際はお休みということもあります。
そこでホテル内のマーケットプレイスでは、冷凍食品やカップ麺など、ある程度のお食事をご用意してきました。地域との接点を大切にしたいので、冷凍食品やレトルト食品についても、できるだけ地元でつくられているものや、地域の会社の商品を取り扱っています。

ただ、当ホテルは道の駅ホテルの中でも稼働率が高く、海外のお客さまも多い。
日光という有名な観光地にありながら市街地からは離れているので、食事の不便さがホテルでの滞在をネガティブな印象にしてしまうことは避けたい、という思いがありました。
そんな中、ホテルのスタッフが百貨店でSoup Stock Tokyoの冷凍スープを見つけて、「これ、いいんじゃない?」と声を上げてくれたんです。
生産者さんの想いが届く、おもてなしの一杯を

フェアフィールドというブランド自体、マリオットの創設者夫妻が所有していたフェアフィールド農場からインスピレーションを受けています。夫妻が農場に親戚や親しい友人を招いてもてなしていたことがブランドの原点なので、ホテルのロビーも誰かの家のリビングにいるような、居心地のいい空間を意識しています。
ですので、ホテルへ戻ってきた時には、ほっとくつろいで、旅の疲れを取ってほしい。その居心地を食でも提供できたらいいなと思いました。
特に日本のお客さまにとって、Soup Stock Tokyoを知っている方、召し上がったことがある方は多いですよね。
旅先でも、いつも食べているものや知っている味があるとちょっとほっとする。そういう時間がつくれるのではないかという期待も、導入理由のひとつでした。
また、Soup Stock Tokyoさんが生産者さんとの関係や素材を大切にされていることにも、私たちと通じるものを感じています。私たちも地域とのつながりを大切にしているホテルなので、そこにも共感しました。
まずは稼働率の高い、ここ日光で試してみようということで、2024年12月から導入をスタートしました。
海外のお客さまにも響いた、スープという料理

販売を始めてみたら、想像以上に好評でした。
日本のお客さまだけでなく、Soup Stock Tokyoを知らない海外のお客さまにも、朝食として選んでいただくことが多いです。
実は朝食については、元々ホテル毎に「朝食ボックス付きプラン」をご用意しています。
こちらは地域の食材を中心に構成し、地域の事業者さんにつくっていただいていることもあって、和食テイストのものが多いんですね。
海外のお客さまは、朝から和食を食べ慣れていない方もいらっしゃいますし、長期間日本を旅行されていて、そろそろ洋食の朝ごはんが食べたいという方もいらっしゃる。
そういったニーズにスープがマッチしているように思います。
朝はスープとパンで済ませる方もいらっしゃいますし、夜は地域で買ってきたものと組み合わせる方もいらっしゃいます。使い方は本当にさまざまですね。
日光では特にオマール海老のビスクが人気で、次いで東京ボルシチやカレーもよく選ばれています。
実はスタッフも購入していただいているようなんです(笑)支配人もおいしいと言っていました。
販売のオペレーションは、フロントの近くにマーケットプレイスと冷凍庫があるので、お客さまご自身で商品を選んでフロントでお支払いいただき、ロビーにある電子レンジで温めて召し上がっていただいています。
温める時間がかかるため、時間によっては電子レンジが混み合うことは懸念していましたが、レンジを増やすなどして対応しています。

ロビーは共有スペースなので、お客さま自身で食べ終わったら片付けるという使い方が自然に根付いています。テーブルをきれいに拭いてから席を立ってくださる方も多いんですよ。
クーラーボックスをご持参されて、道の駅で冷凍のお肉やお魚を買い、そこに当ホテルで買ったSoup Stock Tokyoのスープも入れてお土産にされている方もいらっしゃいました。
日光での反響を受けて、現在は12ホテルで取り扱っています。
日光のように冷凍庫をお借りしているホテルもあれば、小規模の在庫でバックヤードに冷凍スペースを設けているホテルもあり、スペースに応じて臨機応変に対応していただいています。
個人的には、いつか地域の食材を使った商品をご一緒につくれたら、とても面白いと思っています。
今後も導入ホテルを増やしていけたらと考えております。
