
- 産後ケアホテル
株式会社ロイヤルポルテ 産後ケアホテル「milieu」さま
- 東海初・産後ケアホテルの立ち上げ
- 単なる栄養補給ではない、産後ケアを利用するママたちにとっての「夜食」とは
- ホテル設備の制約の中でも運用できる「フリーズドライスープ」の導入
- 産後ケアホテルが、”ママたちを応援する企業”との接点に
東海初・産後ケアホテルの立ち上げ
株式会社ロイヤルポルテ 取締役管理部長・小林さま:私たちの企業は、もともとは医療材料の卸売業を営んでいて、産後ケアとはまったく異なる事業をしていましたが、コロナ禍をきっかけに、病院に依存するビジネスモデルだけでは将来的に厳しいのではないかという危機感があり、新規事業を模索していました。
そんな中で、私自身が出産をし、関西で産後ケアホテルを利用する機会があり、「東海にも産後ケアホテルが必要だ」と強く思うようになったんです。
この産後ケアホテルの立ち上げは、事業責任者としての私の個人的な思いから始まりました。
名古屋鉄道 事業創造部さんから、犬山駅すぐ、地域体感型ホテルとして人気の 「ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンス」さんをご紹介いただきました。そして、ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンスさんが運営主体となり、ホテルの一部の部屋を産後ケアエリアとして利用し、東海初の産後ケアホテルとして2024年12月にオープンしました。
もともと私はSoup Stock Tokyoのヘビーユーザーで、妊娠前からずっと通っていたんです。
妊娠中に、「Soup Stock Tokyoが離乳食を無償で提供する」というニュースを目にしました。
賛否両論があったようですが、「ああ、こんなこともやっているんだ」と感心したことを覚えています。
娘が10ヶ月になり離乳食が始まった頃、何をつくっても食べてくれずかなり悩んでいました。
そんなある日、私の母と娘の3人で外出し、「お昼、どこかで食べようか」という話になったんです。
娘と外食するのは初めてでした。ふと「Soup Stock Tokyoで離乳食をやってたな」と思い出し「行ってみようか」ということになりました。
その時訪れたのが名古屋にある星が丘テラス店で、子育て世代にとても優しい雰囲気の店舗でした。チャイルドシートも用意されていて、ママ・パパに優しい店舗だと感じました。
そこで娘に初めてSoup Stock Tokyoの離乳食を出したら、なんとパクパク食べてくれたんです。それを見たとき、本当に涙が出るほどうれしかったですね。感謝の想いでいっぱいでした。
その体験が、まさにこのホテルでの夜食を何にしようか考えていたタイミングだったんです。
単なる栄養補給ではない、産後ケアを利用するママたちにとっての「夜食」とは
私自身、出産を経て産後の生活を送る中で感じたのは、授乳をするととにかくお腹が空くということでした。母乳は血液から作られているので、それが身体から出ていくと考えると、かなりエネルギーを使うんですよね。
ですので当ホテルでは、朝・昼・晩の三食をきちんとご用意するのは当然ですが、それに加えて、間食や夜食も提供しようと、最初から決めていました。
産後ケアホテルの夜食の意味合いとしては、栄養の補給だけではなく、その時間赤ちゃんを預けて、ほっとリラックスしてもらうところにもあります。
だからこそ「夜に気軽に食べられて、且つおいしいものであること」は重要なポイントでした。
検討段階では、他社さんの雑炊やおじやなども色々と試食してみました。
でも、塩分が強すぎたりして、産後のお母さんに出すには難しいと感じる点もありました。
「自分たちが心から“おいしい”と思えるものをお出ししよう」とチーム内で話し合いを重ねる中で、「産後の疲れた体に、Soup Stock Tokyoのスープを一杯飲めたらどんなに心がほぐれるだろう」と思いました。
当時はまだ法人向けスープサービス専用窓口がなかったので、断られるかもしれないという不安はありましたが、ダメ元でご連絡したところ、快くご協力いただけることになりました。
ホテル設備の制約の中でも運用できる「フリーズドライスープ」の導入
夜食として提供するには、できれば冷凍スープが一番良いなとは思っていました。
ただ、施設の設備上、個室内に冷凍庫を新たに設置するとヒューズが飛んでしまう可能性や、そもそもスペースが足りないという問題がありました。
また、当ホテルでは食品衛生法上の理由から調理ができないため、もし冷凍スープを導入するとなると、お母さんにレンジまで持って行って温めてもらう必要が出てきます。それを「産後のお母さんにさせるのか」と考えたとき、それは違うなと思ったんです。
検討を重ねた結果、「フリーズドライ」という結論に至りました。
品質も高く、お母さんたちが自室の電気ケトルで手軽にお湯を注ぐだけで温かいスープを楽しめる。この形が、ホテルには最適だと思いました。
提供はチャットで希望を聞き、スタッフが部屋までお届けするスタイルにしています。
産後ケア事業部 現場担当助産師・川﨑さま:実際に利用してくださったお母さんたちからは、「一般的なスープより味がしっかりしていておいしかった」「家でも食べたい」といった声を多くいただいています。
特にミネストローネや魚介系のスープが人気ですね。
宿泊中に気に入って、全種類をお土産として持ち帰る方もいるくらいです。
産後ケアホテルが、”ママたちを応援する企業”との接点に
小林さま:産後ケアホテルを利用される方の目的は、「パートナーとの時間、上のお子さまとの時間を持つこと」や「安心して休めること」、「正解のない育児にヒントをもらえること」です。
助産師から直接アドバイスをもらえたり、育児の中で感じる小さな不安を気兼ねなく相談できる環境が整っていることが、選ばれる理由のひとつです。
Soup Stock Tokyoには、ただ商品を提供していただくだけでなく、「お母さんに向けたメッセージカード」を添えていただいています。
そういった心遣いに、「この企業は本当に私たちのことを考えてくれている」と感動されたお母さんも多く、温かい反響をいただいています。
これからも、Soup Stock Tokyoのスープを通じて、多くのお母さんたちの心と身体を温めていきたいです。
この施設をキッカケにSoup Stock Tokyoを知っていただき、私が星が丘テラス店で感じた体験のように「ママたちを応援してるところが、こんなにたくさんあるんだよ」というご紹介ができたらいいなと思います。
そして、この産後ケアホテルに滞在された方が、町の中でも「ほっとできる場所」としてSoup Stock Tokyoの店舗を選んでいただけたら、それほどうれしいことはありません。