あけましておめでとうございます。
私の父は、飲食店やホテルのサービスに、とてもこだわりのある人です。
自分の理想があって、すこしマイペースで、いつでも本質を見ようとしています。
表面的な豪華さや煌びやかさには無頓着。
本当においしいものや心のこもったおもてなし、居心地の良い空間には賞賛と投資を惜しまない一方で、どんなに高い評価を受けるホテルに泊まっても、気になることがあれば、その場でその方へアドバイスをすることもありました。
今、娘の私が、「お客様をもてなす仕事」をするようになってみて思うのは、父の徹底した「お客様としての声」を聞き続けてきたことが、私の接客の根幹にあるということです。
飾らず自然体でありながら、お客様の気持ちに寄り添えているのか。
お客様を必要以上にお待たせしていないかどうか。
こちらの当たり前を、お客様に押し付けていないかどうか。
イレギュラーなご注文でも、こちらにできることはないだろうか。
父と行った様々な場所で聞いてきた「こうだったらもっといいね」という厳しくも、より上を目指す言葉を思い出しては、自分の店でできることを考えています。
時間の流れが早くても、お客様の期待に応えられる、来店し続けてもらえるような店でありたい。
これからもずっと、いつ来ても綺麗で、スープがおいしく、温かな接客で。
「今日のごはん、ここにしてよかった!」
と心から思ってもらえる店であり続けられるよう、
スタッフ一同邁進してまいります。
本年も、スープストックトーキョーフレンテ 明大前店をどうぞよろしくお願いいたします。