2019/3/30(sat)@東京・自由が丘

土曜日の朝のすごしかた : 食と器のリクリエーション
第1回「おだやかに飲むホットチョコレート」

忙しく働く現代の私たちにとって、休日の朝は特別な時間です。特に土曜日は休日のはじまりでもあり、まだ平日の忙しさの余韻も残っている、境界のような少し不思議な時間。朝寝坊をしてゆっくりコーヒーをいれようか、それとも友人とつもる話をしに、電車を乗り継いでランチをしに出かけようか。土曜の朝の過ごし方で、休日はすっかり別のものになっていきます。

自由が丘のalso Soup Stock Tokyoで3月から2回に渡って開催されたワークショップ「土曜日の朝のすごしかた : 食と器のリクリエーション」では、土曜日の朝を心地よくすごすエッセンスをお伝えしました。

■ 第1回は、「おだやかに飲むホットチョコレート」

第1回は、まだ寒さも残る3月末、「おだやかに飲むホットチョコレート」をテーマに、「珈琲とチョコレート 蕪木」の店主として、またチョコレート技師、珈琲焙煎士として産地での活動されている蕪木祐介さんを講師に招いて進めていきました。

おやつのためのチョコレートではなく、知れば知るほど奥深くなる大人の嗜好品としてのチョコレート。特にまだ寒さも残る春のはじめには、熱々のホットチョコレートがよく合います。

たくさんではなく、上質なものを少しだけゆったりと。自分のいつもとは違う食べ方ができるのも、休日の朝のぜいたくです。

まずは蕪木さんがご持参くださった実物のカカオを割り、実際に果実を味わうところから。

その後複数のチョコレートを食べ比べながら、産地による特徴や味についてお話を伺います。また、「ホワイトチョコレートは邪道なんかではない!」など、知っているようで知らなかったチョコレートの話にみなさん驚いたり、感心したり。

食べ比べで自分の好きなチョコレートが分かったら、いよいよホットチョコレート作りです。リキュールを入れたりフルーツピューレを加えたり、思いおもいに味を作っていきます。

最後に、果物とパンと合わせたシンプルなプレートとともに、時間をすごしました。

今回は、Sabatoという波佐見焼のカップ&ソーサーとお皿を使って食事をしつらえました。Sabatoとは、イタリア語で「土曜日」という意味。繊細さとおおらかさが同居した波佐見焼に、アーティストのアオイ・フーバーさんが施したデザインが、平日の終わりで、休日の入り口である土曜日のようなリラックスした時間に馴染みます。

さらに、仕事で駆け抜けてきた平日から、自然と気持ちもリセットされていくように感じるのは、器を選び、自分の好きなものをいつもよりも少し時間をかけて丁寧につくって食べているからかもしれません。食べることやしつらえに意識が向くと、味わいや所作さえも不思議と変わってくるもの。暮らしを豊かにするきっかけは、こんなささやかな楽しみからも広がっていくのかもしれません。

4月は「一週間をねぎらうハーブティー」をテーマに開催します。どうぞお楽しみに。


講師:蕪木 祐介さま
(珈琲とチョコレート 「蕪木」 代表)

チョコレート技師、珈琲焙煎士。
大手チョコレートメーカーにて技術職としてカカオ・チョコレートに関する研究、製品開発、チョコレートセミナー講師などの仕事を手掛ける。退社・独立後、台東区鳥越にて珈琲・チョコレートの工房兼喫茶を運営。その他チョコレートのレシピ開発、カカオ・チョコレートに関する講義、カカオ栽培地での指導、品種・発酵研究などを行っている。
http://k'bukiyusuke.com


テーブルウェア【Sabato】について

平日の終わりで、休日の入り口である土曜日のようなリラックスした時間を、Sabatoとともに過ごしてほしい。そんな思いを込めてつくられました。南スイスを拠点に活動するアーティスト、アオイ・フーバーが描くイラストを、デザインスタジオのドリルデザインが使う人の手にやさしく馴染む形に仕上げました。製造には日常の器を作りつづけてきた波佐見焼の知識と技術を活かし、食卓に彩りを添える使い勝手の良い食器に仕上げています。
http://www.sabatotableware.com/


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