わたしたちについて

ひとりの女性の「ふーふー」から始まりました。

Soup Stock Tokyoが創業したのは1999年。当時女性がひとりで気軽に入れるファストフードはどこにもありませんでした。安心、安全でおいしい食事がゆっくりと食べられて、働く女性が自分の「居場所」として共感できる場所が必要でした。カウンターでひとり、スープをすすっている女性が思い浮かんだことをきっかけにSoup Stock Tokyoはスタートしました。今では全国に60以上の店舗を持つようになったSoup Stock Tokyoですが、どれだけ広がっても「おいしいスープを食べてもらいたい」という思いを常に忘れず、それがすべてにおいての判断基準になっています。

こだわりすぎだといわれます。

私たちは、余計なものを添加しないという信念を持っています。「安心」と「安全」をお届けしたいというのはもちろんのこと、化学調味料や保存料に頼らない一番の理由は、素材本来の「おいしさ」を届けたいという思いにあります。日々取り組んでいるのは、丁寧に食材を選び、その特性をいかして調理をすること。時間や手間を短縮するための食材や調味料は使いません。一年を通してどこの店舗でも同じ品質の商品を作り続けるというのは高度な技術がいりますが、私たちがお届けしたいのは、スープという”料理”です。素材に一切妥協しないのも、私たちのこだわりです。食材の産地まで赴き、土地や畑、生産者さんの思いにもじっくりと向き合い、信頼できる食材を一番おいしいタイミングで使用します。そのため、開発に5年がかりのスープや年に1週間分しか作れないスープもあります。

20年で200種類以上のスープを作ってきました。

Soup Stock Tokyoでは、週ごと店舗ごとにメニューが変わります。定番のスープもあれば、年に数日しか販売しないスープまで、これまで約200種類の商品を作ってきました。夏場には特に食べたくなるスパイスの効いたカレーも約30種類。すべて味も食材も異なるので、飽きることがありません。私たちのスープのユニークさは、そのメニュー作りにあります。新しいメニューが生まれる瞬間は、開発キッチンでの出来事だけでは決してなく、日常のさまざまな場面に存在しています。遥々訪れた産地で新鮮な素材に出会った時、旅先で食べた味を再現できた時、伝統的に受け継がれる味を伝えたいと思う時、そして、美しい風景やアートから思いを広げて作るスープもあるのです。

Soup for All

いつでも、誰にでも、おいしいスープを。それは、創業当初から変わらず根底にある想いです。0歳から100歳まで、私たちの一番身近にある食べ物として、スープは、年齢も性別も国籍をも超えていく存在。だから「たった一人」が大切で、「たった一人」ほど、見放せない。世の中さんという人はいないから、その一人ひとりとより向き合っていけたらと思っています。スープは「コミュニケーションツール」のひとつ。産地と私、料理を作る人と私、世の中と私、だれかと私をつなぐもの。「食」という生活の楽しみの小さくて大きな壁をひとつずつ、とりのぞいていけたらと考えます。

ひとりで食べるスープから、広がっています。

創業当時から、私たちは現代の慌ただしい生活を送る人たちに「ファストフード」という形でスープを届けてきました。年月を経て生活のスタイルもより多様になり、スープが寄り添える場面もいっそう増えてきました。ご家庭で召し上がっていただく冷凍スープや、名古屋・星が丘にある、「お母さんのためのスープストックトーキョー」をコンセプトに、誰かと囲むスープを。日本の出汁文化や「和」を表現した「おだし東京」や、JALの機内食まで。いつでも、誰にでもスープを食べてほしいと私たちは考えています。0歳から100歳まで、母乳から嚥下食まで、実は私たちの一番身近にある食べ物として、スープのある一日をこれからも広げていきます。

世の中の体温をあげたいと思っています。

最初のスープができてからこれまでずっと、私たちは一杯のスープを最高の状態で食べてもらえるよう準備し、仕上げ、気持ちを込めて届けています。一杯のスープに出来ること。誰かを一瞬だけでも笑顔にできたら最高。でも、もしかしたら誰かの一日、いや一生を変えることになるかもしれない。「また来たい」と思ってもらいたい。時にスタッフとお客さまという立場を越えて、お名前で呼び合えるくらいに近しい存在になれたらいい。空間や食事だけではなく、人のあたたかさや優しさを目の前の方に届けることを大切にしながら、私たちはこれからも毎日店舗でお客さまをお迎えします。

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