Soup Stock Tokyo

©スープの会

Soup Friends Vol.11
坂井真紀さん

この秋公開される映画『スープ・オペラ』で“究極の鶏がらスープ”を作る主人公ルイを演じている女優の坂井真紀さん。スープを介して様々な人間模様が展開する同作品のストーリーやご自身の体験を交えながら、スープにまつわるエピソードのあれこれをうかがいました。

Soup Stock Tokyo(以下SST)をご利用いただいているそうで、本当にありがとうございます。お気に入りのスープがあれば教えていただけますか?

オマール海老のビスクやミネストローネが好きでよくリピートしています。

よくご利用になる店舗はどちらですか?

二子玉川のお店です。二子玉川にあるジムに通っていて、帰り道に立ち寄るのですが、あそこは本屋さんと一緒になっていて使い勝手も良いんですよね。

坂井さんは今回の映画で料理上手な主人公ルイを演じていますが、ご自身も実際によくお料理をなさるのですか?

はい。料理は結構します。

具体的にはどんなお料理を?

朝ご飯は、ご飯に納豆にお味噌汁にお漬け物、パンの日は、食パンにハチミツをかけて温野菜を添えたり、といった本当にシンプルなものが多いです。夜ご飯には、たとえばカレーや餃子、麻婆豆腐など…色々やります(笑)

映画では究極に美味しいスープが核な存在として描かれていますが、坂井さんにとって「スープ」とはいったいどんな料理ですか?

「スープ」は、心とカラダが同時に満足できる料理だと思うんです。お腹が空いた時に、食生活に気を遣っている人であればどうしても、「こんな時間に油ものを食べちゃった」とか、「あ~お菓子食べちゃった~」とか、罪悪感に駆られる瞬間って結構多いと思うのですが、スープだとそれが無い。たくさん食べても後悔しないし、特に女性にとっては貴重な存在ですよね。一度に野菜がいっぱい採れて、栄養たっぷりで、思い切りヘルシーで…。私自身も、撮影でお弁当生活が続いて胃が疲れてくると、とにかく野菜をたくさん刻んでお鍋で煮て塩こしょうで味を整える程度のシンプルなものですが、よくスープを作って食べるんです。職業柄、体調の管理は一番大切なことでもあるので、その生活において「スープ」は欠かせない料理のひとつですね。

前述のとおり映画の中では「スープ」が影なる主役になっていますが、主人公のルイがこの料理(スープ)を通じて伝えたかったことは何なのでしょうか?

ひとつではないと思うのですが、なかでも「食べること」の偉大さは、彼女が実際に色々な体験を通じて感じ、伝えたかったことのひとつだと思います。「食べること」は、生きていく上で欠かせないことですし、誰と食べるのか、ひとりで食べるのか、シチュエーション毎に特別なコミュニケーションがとれたり、言葉じゃないものが生まれたり…。「+コミュニケーション」でさらに大きな存在にもなる、ものすごく偉大な存在だと私自身も改めて感じさせられました。

—ー確かに、映画の中ではルイが作る「美味しいスープ」を介して、食卓で男女3人が自然と打ち解け合うシーンが印象的でした。

ええ。そうなんです。本当に美味しいものってものすごいパワーを持っている。料理には人の気持ちや愛情が入りこみますからね。そういう見えない力が人の心を動かしたり解かしたりするのでしょうね。

ご自身の普段の生活においても、実際にそれを実感されますか?

結婚してから特に感じるようになったのですが、お互い時間が無い中でも、何かちょっとしたものを作って一緒に食べたり、時間を合わせて食べたりすることがものすごく大切なことだといつも実感しています。私自身が家族揃ってご飯を食べる環境で育ったので、自分の人生においてそれがいかに大切で尊い時間であるかを、いろいろな意味で体感してきたからだとも思います。

普段の「食」におけるこだわりは何でしょう?

料理は必ず「美味しい瞬間に食べる」ことです。何事にも旬があるように、料理にも旬がある。目の前に料理を出されたら、出来立ての一番美味しい瞬間に食べなくちゃって常に思うんです。

人に作ってもらったものを食べるのと、ご自身が作ったものを人に食べてもらうのと、どちらがお好きですか?

作ってもらう方が好きですね(笑)

今回は撮影中、フランス料理のシェフのケータリングで美味しいスープを飲まれていたそうですが。

そうなんです。撮影所に六本木「ラ ファンドール」のシェフが直接来てくださり、この映画に登場するスープそのものも実際に作っていただいたのですが、これがものすっごく美味しくて。だからスープを飲んでいるシーンの撮影ではいつも「お願い、カットかからないで!」って念じてました(笑)

ルイを演じて改めて発見されたことは?

主人公のルイは「このスープさえあれば、何があっても生きていけるわよ」と叔母のトバちゃんに言われて育ったものですから、改めてスープってものすごく深い料理だと感じましたし、映画の中では登場人物がそのスープで様々に繋がっていくのですが、<料理>、<食べること>、<人間関係>といった様々な要素は、互いに深いところで絡み合い、結びついているんだということも改めて実感させられました。 ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、「スープ」という料理が人生そのものを物語っているようにも感じました。

では最後にひとこと、映画のPRも兼ねたメッセージをいただけますか?

観終わった時にはきっと美味しいスープが飲みたくなる、ちょっと不思議で、切なくて、ほっと心が温まる映画です。映画とSSTのスープと、ぜひ一緒に楽しんでください(笑)

坂井真紀/さかいまき

1970年東京生まれ。92年にテレビドラマ『90日間トテナム・パブ』(フジテレビ)でデビュー後、映画・ドラマで活躍。近年は『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』、『ノン子11歳(家事手伝い)』など難しい役どころの映画に果敢に挑戦する一方、舞台でも劇団☆新感線やNYLON100℃などで好演。この秋公開される映画『スープ・オペラ』では、たよりなげに見えながら芯の強さと軽やかなたくましさを併せ持つ主人公ルイを演じ新境地を開いている。

『スープ・オペラ』公式URL 

温野菜とチーズのブラウンシチュー

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