昨年一〇月、私は宮城県仙台市のS-PALⅡ店からお茶の水店に異動し、久しぶりに「東京」を感じる店に戻ってきました。一日に多くのお客様とお会いすることは、私にとってとても幸せなことです。
朝は、出社前に寄ってくださるお客様の「朝ごはん」として。
お食事をお渡ししてから十分も経たないうちに、急ぎ足で会社に向かわれる姿を、「いってらっしゃいませ」と思いながらお見送りをしています。
昼は、短いお昼休みでも手に取りやすい「昼ごはん」として。
高いオフィスビルの上から急いで降りて、足を運んでくださっていることに感謝をして、「午後もがんばってきてください」と気持ちを込めてスープをよそいます。
夕方には、病院からのお帰り、歯が痛いけどスープなら…と、腫れてしまって辛そうなお顔で食べにいらしてくださることも。「どうぞお大事に」と想いながら、スープがお客様を元気にしてくれたらと願います。
毎日お忙しい皆さまと、お会いできる時間が限られているなかで、私たちが感謝をお伝えしきれていないこともあるかもしれません。
それでも、皆さまの毎日がすこしでもあたたかくなることを想っています。
二〇一八年も皆さまとこの場所でお会いできることを楽しみにしております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。